Everyday I Miss You

ナルトとサスケの末永い幸せを願う腐女子の妄想ブログ。一応15歳未満観覧禁止です。 

Trick or Treat?

Trick or Treat?




「トリック オア トリート!!」

今日何回目なのか、もう数えるのも辞めた。
また子供達に囲まれて菓子を強請れた。
今回の任務で来た村の風習だそうだ。
10月31日の夜には子供達が妖怪とかおばけの仮装をして
道行く人にお菓子を強請って、お菓子をもらったら
お礼に菓子をくれた人に祝福の言葉を贈るらしい。
もし、お菓子をあげなかったらどんな悪戯をされても文句は言えないので、
お菓子や飴やチョコレート類を持参しなさいと後でカカシ先生が言ってくれた。
・・・知ってんなら初めっから言えってばよ!
幸い、オレのようなうっかり屋さん達の為か、今日に限ってこの村の駄菓子屋は
夜遅くまで店を開いているようだった。大急ぎで少しお菓子と飴玉を買ってからは
子供達に絡まれても余裕が出来た。

悔しいけど、正直に言うと最初は驚いて、何の反応もできなかった。
いきなり変な格好の子供達に襲われたと思ってみろってばよ。誰でも驚くって。
しかし、すぐ隣にいたこいつは違った。さすが「うちはサスケ」。
まるで何もなかったように涼しい顔で子供達に飴玉をあげるこいつからみると
驚いてジタバタしていたオレはさぞかしバカにしかみえなかっただろう。
そう考えるとムカムカと腹の中が煮えたぎってきた。

いつも、どんな時でもクールな態度を崩さないこいつをみていると最近、
なぜかむらむらと何かが湧いてくる気がする。
いや、実はそれが何か知っている。この前、ついに自覚してしまった。
悔しいけどオレは、こいつのことが好きなのだ。

「・・・何だ、もう品切れか?言っとくが、オレもあまり持ってない。あげないぞ。」

「・・・・そ、そんなんじゃねーよ。ただ、甘いもん嫌いなお前がよくも
こんな甘いお菓子とか飴玉とか持ってきたなと・・」

「・・・だからお前はドベなんだ。ウスラトンカチ。
任務の前に、任務地の事くらいは調べとけっつーんだ。
因みに、サクラはちゃんと調べてクッキーまで焼いてきたぜ?」

言われて見れば、そうだ。これはオレのミスだ。
任務が決まったらその任務を円滑に遂行する為に
色々下調べをするのは当たり前の事なのだ。
それなのに、堂々とサボったオレが悪いのは知っている。
でも、仲間じゃないか。
一語くらいは教えてくれてもいいじゃんかよ。けち野郎。

文句を言おうとするオレの前に、サスケがいきなり右拳を突き出した。
思わず、横へとひょいと避けてその手を掴んだら、
彼がしかめっ面でうんと小さく唸った。
力を入れ過ぎたのだろうか。
少し申し訳なくなって手の力を緩めたらいきなり左手で頭を殴られた。

「痛っー!何で殴るんだよ!先に手を出したのはお前じゃんか!」

「ドベ!先からお菓子が欲しくて人をちらちらと盗み見してしたくせに
何を抜かしている!・・・ほれ、飴玉。持ってけよ。」

サスケがオレの掌の上に飴玉を一つ落としてくれた。
・・・ものすごく、嬉しい。

「・・そんなに欲しかったか?別に高いもんでもないぞ。
木の葉通りの、そう、お前もよく行くあの駄菓子屋で11個入りが10両で売ってるぜ。」

オレだって知ってるさ!
この飴玉は安くて美味しいからよく買うんだってば。
でも、自分で買うのと人からもらうのはちがうってゆーか、
特にこいつからもらうと、妙に大切に思えてくるとゆーか・・・

「・・オレの顔に何かついてるか?そんなじろじろとみるな。気持ち悪い。」

「・・・・気持ち悪いとは何だ!ひでーよ!サスケ!
オレはただ・・ただ・・・」

・・・・ただ、キスしたいと思っただけだ。ああ、確かに気持ち悪いだろうよ。
男が男にじろじろと見られて、いい気持ちであるはずがない。
ましてや、オレはサスケをそういう対象としてみているのだ。
言葉を続けずに俯くオレに、サスケのため息が聞こえてきた。

「・・・ちっ。・・悪かった。言葉が過ぎた。だから、泣くなよ。」

また泣いていたのか、オレは?
サスケの手がオレの目元に溜まっている涙を拭いてくれた。
彼の優しさが嬉しい反面、悲しくもなる。

「・・トリック オア トリート。」

「は?いきなりなんだ?」

「もう一個ちょうだいってばよ。」

「・・もうねぇよ。」

「・・・じゃ、悪戯しちゃうぞ?」

「飴玉、あげたじゃないか。その上、お前はこの村の子供でもないぞ?」

真っ当なサスケの反論なんかは聞こえないふりをして、
オレは彼の腕を掴んでオレの方へと引き寄せた。
そして、そっと触れるようなキスをする。
サスケはただ目を見開くだけで、何の抵抗もしなかった。

「トリック オア トリート!(お菓子をくれないと悪戯しちゃうぞ〜!)」

遠くで、子供達の元気な叫び声が聞こえてくる。
それがなぜかひどく現実味がなくて、
オレはただただ彼に抱きついたまま、
このまま時間が止まりますようにと、
叶う訳がない願いを神というやらに初めて祈った。

結局、その飴玉はオレの掌の中でぐちゃぐちゃと溶けてしまった。
ねちねちねばねばの酷い状態の自分の掌をそっと舐める。
・・・甘い。とてつもなく、甘かった。
甘すぎて、もっともっと欲しくなってしまった。


トリック オア トリート!
お菓子をくれないと悪戯しちゃうぞ!
サスケ、お前という甘いお菓子をいつかは頂くからな。
覚悟しとけってばよ!

Trick or Treat?
Happy Halloween!





                                         - end






後書き

・・・結局、間に合わなかった・・・orz
そうだ、ハローウィンSSを書こう!と思い立ったのが31日夜9時50分。(遅いよ!)
書こうとしたら、見たかったドラマが始まったのでついついそれを見てしまい、
終わってみたら11時・・・(焦り始める。)
1時間内に仕上げようと頑張ってみましたが、やはり無理でした・・;
出来る限り急いで書いたので(・・・2時間で終わった;)、
記念すべき50本目のSSなのに、私としては結構短いです。(苦笑)

・・それにしても、短編達が微妙に繋がっているようになってますね;

内容については・・・話すことはひとつもございません。
読み返すのが恐いです。
指先が導くまま、夢中でキーボードを打ちまくりました。(笑+汗)
萌えって、素晴らしい!

そうそう、5000ヒットありがとうございました!!
もっともっと頑張ります!!
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